超音波の基礎原理を学ぼう!

ドプラ法

超音波診断では非侵襲的に血行動態や血流速度、生体内動向を検査することができる。このときに用いる機能がドプラモードである。

 

超音波診断におけるドプラ法は循環器領域のみならず消化器や甲状腺、乳腺などの体表領域の検査、泌尿器、産婦人科領域等、全身の検査に応用されている。

カラードプラ

(カラードプラ)


パルスドプラ

(パルスドプラ)


超音波ドプラ法記事一覧

ドップラー効果と原理

ドップラー効果(ドップラーこうか)とは、波(音波や光波や電波など)の発生源(音源・光源など)と観測者との相対的な速度によって、波の周波数が異なって観測される現象のことをいう。波の発生源が近付く場合には波の振動が詰められて周波数が高くなり、逆に遠ざかる場合は振動が伸ばされて周波数は低くなる。音について...

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パルスドプラ法

パルスドプラ法(PWD:pulsed wave doppler)は、目的とする部位にサンプルゲートを設け、そのサンプリング位置からのドプラシフトを取り出して解析・波形表示する方法である。したがってパルスドプラ法(PWD:pulsed wave doppler)は距離分解能を有するが、その原理上ドプラ...

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連続波ドプラ法

連続波ドプラ法(CWD:continuous wave doppler)は、連続的な超音波ビームを使用し、その超音波ビーム上から反射された信号のドプラシフトを解析・波形表示する方法である。ドプラシフト解析はFFTを用い、リアルタイムで画面上に血流波形を表示できる。連続波ドプラ法には距離分解能はないが...

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カラードプラ法

カラードプラ法(CDI:color doppler imaging)は、生体内血行動態に色を付けBモード画像上に重ね合わせながらリアルタイムで表示する方法である。パルスドプラや連続波ドプラが、ごく狭い範囲の血流情報を定量的に表示するのに対し、カラードプラ法では2次元断層面上の広範囲に渡る血流情報が得...

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パワードプラ法

パワードプラ法(PDI:power doppler imaging)は、カラードプラと同様に生体内血行動態に色を付けBモード画像上に重ね合わせながらリアルタイムで表示する方法であるが、パワードプラではドップラー効果で生じるドプラシフトを平均流速で表示するカラードプラとは異なり、信号強度を表示する。従...

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