超音波の基礎原理を学ぼう!

ズーム機能の使い方

Q:普段当たり前に使っているズームですが、これは単に見たいところを大きくしている機能なのでしょうか?それともズーム=視野幅、視野深度ともに狭くしてそれを大きくしたもの→画像が大きくなるだけでなくフレームレートもアップしリアルタイム性向上。ということがいえるのでしょうか?

 

A:ズーム機能は、視野深度でカバーできない深い部分を拡大したい場合や、フリーズしたあとに好きな部分を拡大できる機能なので、とても重宝しますよねズームは視野深度と違い、デジタル的に指定した範囲を拡大表示します。デジカメのズームにも「望遠レンズでのズーム」と「デジタルズーム」がありますが、視野深度がデジカメでいうレンズでのズーム、ズーム機能がデジカメのデジタルズームと思ってもらうと理解しやすいでしょうか。。。

 

ですから、ズーム機能は「視野幅、視野深度ともに狭くしてそれを大きく」といった調節の方法ではありません(見た目ではそのような感じですけど。。)。あくまで反射信号のデジタルデータの一部分を拡大しますので、画像の粒子は視野深度で調節した場合よりも一般的に粗くなってしまいます。そして、視野幅や走査線数、走査線密度とは関係ありませんので、フレームレートは向上しないと思います。

 

むしろ、装置に一度に多くの仕事をさせなくてはなりませんから、逆にフレームレートは落ちている気がします。(これは、メーカーによってズーム方式が異なると思いますので一概には言えませんが・・・) 使い方としては、最初に書いたように、浅い部分を拡大したい場合やフリーズ前なら「視野深度」。視野深度を浅くすると画像に入らなくなってしまう部分を拡大したい場合や、フリーズ後に拡大する場合は「ズーム」を使うと良いと思います。

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